金相場の今後について

金相場が史上最高値を付けたニュースが駆け巡っていますが、本日は金相場についてのお話をいたします。

金相場は、多くの商品と同様に、需要と供給で取引価格が決まります。金の世界の埋蔵量は決まっていますので、金を買いたい人(需要)が多くなれば、金相場は上がります。では、金の需要はどんな場合に上がるのでしょうか?

①景気の悪化と金融危機

②原油価格の上昇

③戦争や地域紛争等の政情不安

④大幅な金融緩和

これらのいろんな要因が複雑に絡みあって、金相場が変動します。これらの諸要因に大きな影響があるのが米国です。米国の景気、金利、世界情勢が金の需要に大きな影響を与えます。一般的には、景気が良くなると金を買わずに、株式投資を行うため、株価が上がり、金相場が下がります。

さらに、日本の金相場に影響を与える大きな要因は為替相場です。金相場はドル建てで価格が決まりますので、日本での金取引価格は為替換算されます。つまり、円高になると金は安く買えますが、売る時も安くなります。従って、金を売却する場合は、円安の方が高く売れると言うことになります。

さて、今回8月上旬に付けた市場最高値の金相場も少し落ち着いてきており、本日9月9日時点では、最高値から下落傾向にあります。

今回の金相場上昇は、やはりコロナによる世界経済の落ち込みが、投資家の不安心理を招き、安定した金投資に向かったのもひとつの要因ではないでしょうか?

いずれにせよ、現在の金相場は史上最高値圏ですので、一般的には売却タイミングと言えますが、今後の相場は、例えプロの投資家でも予測が困難です。一方で、為替相場を気にしながら、売却タイミングを検討することをお勧めします。もし、為替が円高に向かう傾向が強くなれば、早めの売却を強くお勧めします。

”思い立ったが吉日”と言う言葉がありますが、このような高値圏の相場では、不安定要因の多い将来のさらなる値上がりを期待するより、”思い立ったが売り時”ではないでしょうか?

ご来店お待ちしております。

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